2014/01/09

入管はじめ

1月8日に品川の入管に行き,あるカレン人難民の身元保証人変更手続きをした。

手続きそのものは問題ない。問題なのは,入管に納めている30万円の保証金だ。

この30万円は前の保証人の名前で納められれているもので,これをそのまま,新しい身元保証人であるわたしの名前で納められる保証金に移してしまうことはできない。

わたしの名前で新たに30万円保証金を納める手続きが完了した後(すなわちわたしが公式に身元保証人となった後に)に,以前の身元保証人名義の保証金を引き出すことができる。

そして,わたしは以前の身元保証人から保証金を受け取るための委任状を委ねられており,すなわち,今回は,自分の名前で30万円の保証金を納め,そして前の身元保証人の30万円を受け取る,という2つのことをしなくてはならなかったのだ。

保証金を出し入れするのは,入管ではできない。田町の東京三菱UFJ銀行の日本銀行代理窓口に行かなくてはならない。

しかも,手続きの関係上,わたしたち(つまりわたしとカレンの人)は入管とこの日銀代理窓口との間を2往復しなくてはならなかった。最初に入管で手続きをし,次に銀行で身元保証金を納め,そして入管に戻り,今度は以前の保証金に関する手続きをし,ふたたび銀行に行き保証金を受け取り,その後入管に行き手続きを済ませたのである。

時間がもったいなかったので,入管と田町の間はタクシーで行き来した。片道1170円〜1250円,つまり2往復で5千円近くかかったが仕方がない。

入管で手続きを始めたのは,午前10時過ぎで,何としても午前中に終わらせようと頑張ったのだが,いろいろ手間取って,結局入管のお昼休みを跨いで,手続き完了の証しである「身元保証人変更許可書」を手にすることとなった。

さて,銀行への往還は4回とも違うタクシーだった。どのタクシーも親切だったが,最後に,つまり田町から入管に行くために乗ったタクシーはひと味違った。

行き先を聞いて走り出すや否や,後部座席のわたしたちに向けて「運転手の〇〇と申します。シートベルトをお締めください」と丁寧な要請。

きっちりしてる。安全優先なのだ。

さらに最初の信号で止まっている間にカーナビで「法務省東日本入国管理局」と入力してルートを確認している。

慎重だ。どんな近い距離でも気を抜かないのだ。この運転手,プロの中のプロに違いない。

と思ったら,入管手前の曲がり道で無理な車線変更して,白バイに追いかけられてた。

かわいそうに……ちょっと笑ったが。