ネピドーで活動するキリスト教系のNGOの職員と話をする機会があった。以下はその時に聞いた内容。
わたしたちはピンマナがネピドーと名前が変わる前から活動しています。活動の内容は、ネピドー周辺の村の支援です。村人のための診療所を運営し、移動クリニック活動を行っています。医薬品が手に入らないのが悩みの種です。
子どもたちのためのデイケアセンターも運営しています。これは教育活動でもあります。
わたしたちはキリスト教の団体ですが、村人たちにキリスト教徒が多いわけでもありません。宗教に関係なく、村人ならば誰でも支援しています。また、宣教活動ではないので、改宗を求めたりすることはありません。
地域の村人たちが直面している問題は、貧困、医療の不足などですが、ネピドーが首都になって以来の最大の問題は、村人たちの強制移動です。
政府は首都建設のために、村人たちを追い出しているのです。
タンシュエ大将が住む家が、ダムの上にできたのですが、安全上の理由で、近くの村々が強制移住の対象になるということもありました。
政府が移住させられた村人たちのために与えるものはといえば、竹でできた粗末な家だけなのです。(続く)