ビルマ語ではビルマ文字でRで書かれているものは、Yの音で発音する(一般的にいつもそうかというとわからないが)。
つまり、ヤンゴンのヤンは発音ではそのままYANであるが、綴り上はRANとなる。すなわち、英語での古い呼び方ラングーンは綴りに対応しているのである。
これは歴史的にRで発音されていたものが、のちにYで発音されるようになったが、表記としては変わらなかった、ということだろうと思う。
綴りが古い発音を保つということは、どこでもあることで、英語でもフランス語でも、日本語(特に旧かな)でもある。
さて、BRSAの会員の住所を入力していて、江東区在住のあるビルマ人がこんなふうにローマ字で住所を書いているのに気がついた。
SUMIRYOSHI
これはもちろん「住吉(すみよし)」のことで、この人はすみよしの「よ(YO)」をビルマの綴り風に解釈して、Rを入れずにはいられなかったのである。