さて、件の83歳のご老人、運良く同行してくれる人が見つかり、日本にやってきたわけだが、たちまち日本が気に入ってしまった。
とはいっても、日本が素晴らしいから、てなことではなくて、ビルマがひどすぎるというわけ。
高齢のカレン人によくあることだが、本当にビルマ人というものに苦労させられていて、ご老人も、ビルマ民族の支配から逃げ出せたというだけでもう満足、すっかり安心してしまったのだ(長年別れていた自分の子どもとだって一緒に暮らせる!)。
そんなわけで、「わしは帰りたくない。もう日本で死ぬことに決めた!」と言い出す始末。
ところが、呼び寄せた側にしてみれば、とんでもないこと。みんな日本じゃ仕事だ学校だと忙しいのに、誰がこのご老人の面倒を見るっていうのか。
すると、ご老人、立ち上がった。「お前たちの世話にはならん、自分の面倒くらい自分で見れる! わしも働くぞ、警備員でもなんでもするぞ!」 独立独歩、これぞカレン魂。
そしたら孫が「おじいさん! 目もショボショボ、立つのヨロヨロなのにどうしてガードマンなんてできるの!」とつっこみ入れた。
結局、帰国することになった。渋々だ。
とはいっても、日本が素晴らしいから、てなことではなくて、ビルマがひどすぎるというわけ。
高齢のカレン人によくあることだが、本当にビルマ人というものに苦労させられていて、ご老人も、ビルマ民族の支配から逃げ出せたというだけでもう満足、すっかり安心してしまったのだ(長年別れていた自分の子どもとだって一緒に暮らせる!)。
そんなわけで、「わしは帰りたくない。もう日本で死ぬことに決めた!」と言い出す始末。
ところが、呼び寄せた側にしてみれば、とんでもないこと。みんな日本じゃ仕事だ学校だと忙しいのに、誰がこのご老人の面倒を見るっていうのか。
すると、ご老人、立ち上がった。「お前たちの世話にはならん、自分の面倒くらい自分で見れる! わしも働くぞ、警備員でもなんでもするぞ!」 独立独歩、これぞカレン魂。
そしたら孫が「おじいさん! 目もショボショボ、立つのヨロヨロなのにどうしてガードマンなんてできるの!」とつっこみ入れた。
結局、帰国することになった。渋々だ。