茨城県牛久の入管に面会に行った。ふたりのカレン人と一緒で、ひとりは年配の女性。
東日本入国管理センターは牛久駅東口からバスかタクシーで行くのが普通。バスは本数が少ない。タクシーは片道約2600円。ちなみに昨日テレビに出たモウニーさんは歩いて行く。
エスカレーターで東口に降りていると、真下にプランターが並んでいるのが見えた。そのどれにも赤い花が咲いている。
年配のカレン人女性が「わーきれいだね」と歓声を上げる。もうひとりのカレン人男性が「彼女は写真が好きなんだよ」とわたしに言う。へえ、とわたしは思う。彼女のことは何年も前から知っているけれど、カメラが趣味だなんて知らなかった。ビルマ出身の50代後半の女性の趣味としては珍しいのではないか。でも、いろんな人がいるし、なんにせよ趣味を持つのはいいことだ。
「帰るとき、写真を撮りたいって」と彼がいうので、わたしは「そうしましょ」と答えた。
面会終わって、再び牛久駅に。彼女は赤い花のことを忘れていなかった。写真を撮るといって、花壇の真ん中に行く。そして、バッグから小さなカメラを取り出してカレン人男性に渡し、「はい、撮って」とスッと立った。
そっちかよ。
注文もつけてた。腿から上を撮れ、と。そして、撮れた写真を見て「かわいい!」と喜んでた。