選挙ボイコットでまとまりつつある在日ビルマ政治活動指導者たちから、「選挙参加派」を支持したと見なされた活動家たちが非難されたことについては前回書いたが、その非難がなされた場で、ある指導者が一同を前にこんな風に啖呵を切ったそうだ。
「あなたたちは親選挙派なのか、ちがうのか!」
政治的指導者を自認する者がこんなことをいうとは情けない。これでは軍事政権の尋問と一緒ではないか。
「お前はスパイか、そうではないのか?」
「お前はこいつの協力者か、違うか?」
軍事政権に手ひどくやられた経験が甦ったか、こんがらがってしまったらしい。
政治はレッテルからはじめるべきではない。レッテルが覆い隠す現実から出発するのが本当の政治である。